インフレ

持続的なインフレ(物価上昇)局面では、現金の購買力が低下する一方で、「価格決定力(コスト転嫁力)を持つ企業」「現物資産(不動産・資源)を抱える企業」「金利上昇の恩恵を受ける金融企業」に資金が集まります。

インフレの構造に合わせて、以下の4セクターが中心的な関連銘柄群となります。

主要分野と関連銘柄

区分銘柄名(コード)インフレ局面における強み
資源・エネルギーINPEX (1605)国内最大の石油・天然ガス開発。資源高(コストプッシュ型インフレ)がそのまま直接利益に直結。
三菱商事 (8058)銅・LNG・鉄鉱石などの上流権益を世界中に保有。インフレ+円安の双方から恩恵。
不動産・含み資産(HALO)三菱地所 (8802)丸の内を中心に膨大な都心不動産(現物資産)を保有。再開発や賃料改定によるインフレ転嫁力が高い。
三井不動産 (8801)同上。オフィス・商業施設・ホテルの変動料金制など、物価高を売上に反映しやすい構造。
価格決定力(独占・高シェア)信越化学工業 (4063)塩ビやシリコンウエハで世界トップ。高いシェアを背景に、原材料高を販売価格へ即座に転嫁可能。
キーエンス (6861)顧客の省力化・生産性向上に直結するセンサーを展開。高付加価値のため価格競争に巻き込まれない。
日本たばこ産業 (2914 / JT)嗜好品としての粘着力(ブランド力)が非常に高く、値上げを実施しても需要が減りにくい。
金融(金利上昇連動)三菱UFJ FG (8306)インフレ抑制に伴う日銀の利上げ局面で、国内の貸出利ざや拡大および運用益向上が直撃。
東京海上 HD (8766)保険料改定によるインフレ対応に加え、利回りの上がった国債等での運用成果改善。

評価の視点

  • 「コスト転嫁力(Pricing Power)」の有無原材料費や人件費が上昇した際、製品価格にそのまま上乗せできる企業(キッコーマン <2801> などの生活必需品大手や高シェア化学)は利益率を維持・拡大できます。逆に、価格競争が激しく値上げできない薄利多売企業は圧迫されます。
  • 「HALO(Heavy Asset, Low Obsolescence)」の再評価新規に建造・建設するコストが高騰するインフレ下では、すでに完成された港湾、物流施設、都心ビル、実体設備を自社で保有している企業(三菱倉庫 <9301> など)の参入障壁と資産価値が高まります。

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