国土強靭化

「国土強靭化」は、相次ぐ巨大地震(南海トラフ・首都直下)への備えや激甚化する風水害、高度経済成長期に整備された高度インフラの「一斉老朽化」に対応する国家戦略テーマです。

従来の単なる土木工事(バラマキ型公共事業)から、「予防保全(補修・補強)」「DX・監視モニタリング」「官民連携(PPP/PFI)」へと投資の重点がシフトしています。

主要分野と関連銘柄

区分銘柄名(コード)主な特徴・強み
建設コンサル・調査日本工営 (1954 / ID&E HD)防災・減災、河川・砂防分野の建設コンサル最大手。海外実績も豊富。
応用地質 (9755)地質調査トップ。地盤リスク診断やインフラ内部の空洞化調査に強み。
補修・補強・特殊土木ショーボンドホールディングス (1414)構造物の補修・補強に特化した「インフラ補修の本命」。利益率が高い。
ライト工業 (1926)斜面補強・法面保護や地盤改良の大手。豪雨による土砂災害対策で需要。
東亜建設工業 (1809)港湾・海洋土木大手。耐震岸壁の整備や防波堤の強化に強み。
資材・機器前田工繊 (7821)防災用ジオテキスタイル(補強盛土材)や河川護岸資材などでシェア高。
積水化学工業 (4204)老朽化管路(上下水道)を削らずに補修する「SPR工法」で国内トップ。
防災DX・モニタリングウェザーニューズ (4825)気象データ分析の最大手。自治体やインフラ事業者向け防災情報を提供。
オプティム (3694)AI・ドローンを活用したインフラ点検や測量ソリューションを展開。

評価の視点

  • フローから「ストック(維持管理)」への移行新規で作る工事から、既存構造物の延命(橋梁・トンネル・水道管の補修)へ予算がシフトしているため、工事量だけでなくショーボンド積水化学のような独自補修技術を持つ企業の受注単価・粗利率に優位性があります。
  • 国策としての予備費・補正予算との連動国土強靭化基本計画(5か年加速化措置など)に基づき長期・計画的に予算が配分されるため、景気動向に左右されにくいディフェンシブな成長テーマとして機能します。

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