ティアフォー

2026年6月9日、金融庁のEDINETに有価証券届出書を提出し、東証グロース市場へのIPO(新規上場)申請を正式に公表したばかりの、今まさに旬のメガ・スタートアップです。

「承認前提出方式」を採用しており、2026年7月〜12月までの下半期中に上場する予定となっています。想定時価総額は1,000億円規模、新株募集金額は100億〜300億円を見込む、グロース市場としては超大型の「国策・ディープテック」案件です。

ティアフォーの何がそこまで注目されているのか、概要をスッキリまとめました。

1. 何の会社か?:自動運転OS「Autoware」の絶対王者

世界初の自動運転用オープンソースOS「Autoware(オートウェア)」を開発した、世界的なインフラ企業です。 PCでいう「Windows」、スマホでいう「Android」のように、自動運転における共通プラットフォーム(OS)を握っています。すでに世界の何百という企業やモビリティに導入されており、この分野の事実上のデファクトスタンダード(世界標準)です。

2. 驚異の「株主名簿」:オールジャパンのバックアップ

今回のIPO申請に伴い、トヨタ自動車が傘下ファンドを通じて10億円規模(出資比率1%)を出資・資本提携したことが報じられました。既存の筆頭株主も含め、顔ぶれがガチガチの重厚布陣です。

  • SOMPOホールディングス(筆頭株主:約21%)
  • ヤマハ発動機(約6.6%)
  • いすゞ自動車(約5.7%)
  • KDDI(約4% ※直近5月末にも社会実装へ向けた大がかりな協業を発表)
  • アイサンテクノロジー(約3% ※昨日、上場申請の報道を受けてストップ高に急騰)

3. 足元の業績と財務のリアル

絵に描いた餅のITベンチャーとは異なり、重厚な実証実験とハードウェア連携を伴う「リアルアセット系テック」であるため、数字はまさに「Jカーブ」の掘り込みの真っ最中。これぞグロース株というダイナミックな形をしています。

  • 売上高の急拡大:2023年9月期(約13億円)⇒ 2024年9月期(約38億円)⇒ 2025年9月期(約64億円)と、売上は凄まじい勢いで倍々ゲーム。2026年6月期も第2四半期時点で約43億円と絶好調。
  • 赤字先行の「掘り込み」:直近(2025年9月期)の純利益は約48億円の赤字。研究開発費や量産化への先行投資で大規模な赤字を掘っていますが、自己資本比率は高く、財務基盤は強固です。今回のIPOで得る100億〜300億円の資金も、すべて研究開発や量産・組織拡張に投入される計画です。

💡 ここがポイント 単なるソフトウェアのSaaS企業ではなく、バス、トラック、タクシー、果ては防衛省の「警備用無人車両システム」への技術提供まで、物理的な重い足回り(ハードウェア)とガッチリ融合した「フィジカルAI」の本命と言えます。


日経平均は 新高値を追い続け、6万円を突破!
開業2002年。23年の歴史を誇る情報サイト、NJI!
2026年も独自の視点で情報を提供いたします。
会員専用のサイトで、グロース市場を中心に新興個別銘柄の値動き、市況、株価に影響を与える個別材料・注目点・投資のヒント等をタイムリーに情報提供。
相場の流れを掴み、各種情報から投資先を選定していきたいという方におすすめです。
お申込みはこちらから