タングステン関連銘柄

タングステンは「戦略物資」としての側面が急速に強まっており、2026年現在は防衛産業、半導体、そしてエネルギー安全保障の3つの文脈で注目されています。

特に、主要生産国(中国等)による輸出規制のリスクや、南鳥島EEZでの国産レアメタル開発の進展により、供給網の国内回帰(リショアリング)が重要なテーマとなっています。

タングステン関連の主要銘柄

1. 日本タングステン (6998)

タングステン精製・加工の国内代表格です。

  • 注目点: 2026年3月期の業績は、医療用(カテーテル用ワイヤー)や防衛関連の需要が堅調で、黒字を維持。
  • 強み: 超硬合金や電気接点材料など、参入障壁の高い特殊加工技術に強みを持ちます。

2. 三菱マテリアル (5711)

タングステンの「リサイクル」において世界トップクラスの技術を持っています。

  • 注目点: 2026年度からの新中期経営戦略において、タングステンリサイクル率100%を目標に掲げ、欧州での二次原料製錬所新設など「資源循環ビジネス」を強化しています。
  • 戦略性: 鉱山開発のリスクを避けつつ、都市鉱山から戦略物資を確保する動きは、経済安全保障の観点から高く評価されています。

3. 住友電気工業 (5802)

超硬工具(ハードメタル)の最大手です。

  • 状況: 原料タングステンの価格高騰と輸出規制に対応するため、2026年6月から製品価格の改定を発表しています。
  • 投資視点: コスト増を価格転嫁できる支配的な市場シェアを持っており、半導体製造装置向けなどの高付加価値製品が業績を支えています。

4. アライドマテリアル (非上場・住友電工系) / 太陽鉱工 (非上場)

上場はしていませんが、国内供給網において極めて重要な役割を果たしています。特にアライドマテリアルはタングステン・モリブデンの総合メーカーとして、防衛・航空宇宙分野への供給を担っています。


2026年の注目トピック:南鳥島EEZと国産レアメタル

現在、政府主導で進められている南鳥島EEZ(排他的経済水域)でのレアアース泥・レアメタル採掘試験が大きな転換点を迎えています。

  • 直近の進展: 2026年2月、水深約6,000メートルの海底から連続的に泥を引き上げる試験に成功しました。
  • 今後の予定: 2027年2月の本格的な実証試験に向けて準備が進んでおり、これが成功すればタングステンを含むレアメタルの「完全国産化」への道が開かれます。
  • 関連セクター: 揚泥システムを担う三井E&S (7003) や、海洋調査・土木に関わるゼネコン、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と連携する防衛・造船関連株が、タングステン供給の「上流」銘柄として再定義されています。

日経平均は 新高値を追い続け、6万円を突破!
開業2002年。23年の歴史を誇る情報サイト、NJI!
2026年も独自の視点で情報を提供いたします。
会員専用のサイトで、グロース市場を中心に新興個別銘柄の値動き、市況、株価に影響を与える個別材料・注目点・投資のヒント等をタイムリーに情報提供。
相場の流れを掴み、各種情報から投資先を選定していきたいという方におすすめです。

お申込みはこちらから