レアアース

レアアース(希土類 / Rare Earth Elements)は、EV(電気自動車)の駆動用モーター、風力発電機、防衛機器(ミサイルやレーダー)、スマートフォンなどの製造に欠かせない17種類の金属元素の総称です。

供給網(サプライチェーン)の大部分を中国が掌握している背景から地政学リスクが高く、「中国の輸出規制動向」と「脱・中国依存に向けた国産化・代替技術」の2軸で株式市場のテーマとして注目を集めます。

株式市場における主なテーマ区分と注目銘柄は以下の通りです。

レアアース関連の主要銘柄

1. 国産資源開発・海洋探査(南鳥島採掘プロジェクト関連)

日本の排他的経済水域(EEZ)である南鳥島沖の海底に眠る高濃度レアアース泥の回収・調査に関与する企業です。

  • 東洋エンジニアリング(6330)
    • 位置づけ: 海底6,000メートルからレアアース泥を揚泥・解泥する採鉱システムの技術開発および基本設計を担当する中心的存在。
  • 岡本硝子(7746)
    • 位置づけ: 深海探査・モニタリング機器向けの耐圧ガラス球や特殊光学ガラスを供給。プロジェクト調査の進展に伴う連想買いが入りやすいテーマ株。
  • 古河機械金属(5715)
    • 位置づけ: 鉱山・破砕機器技術を活かし、海底からレアアース泥を吸い上げる高耐久性スラリーポンプ等の技術開発を進行。
  • 三井海洋開発(6269)
    • 位置づけ: 浮体式海洋設備(FPSO)で培った深海技術を持ち、コンソーシアムに参加。

2. 分離・精製・リサイクル・調達(脱・中国依存の実需)

海外鉱山からの非中国ルート調達や、国内での分離・精製・都市鉱山からの回収を担う実質的なサプライチェーン企業です。

  • 双日(2768)
    • 位置づけ: 豪州ライナス社(Lynas)への出資を通じ、中国以外からの重希土類(ジスプロシウムやテルビウム等)を日本国内へ供給する権益・調達ルートを確保。
  • 第一稀元素化学工業(4082)
    • 位置づけ: ジルコニウム化合物やレアアース系化合物の世界大手。レアアースの精製加工技術および省資源化技術に強み。
  • 三井金属鉱業(5706) / 三菱マテリアル(5711)
    • 位置づけ: 非鉄金属製錬のインフラを活用し、レアメタル・レアアースのリサイクルや精製技術を下支え。

3. 脱レアアース・省レアアース技術(代替材料)

レアアース(特に重希土類)の使用量を減らす、または使わない高機能磁石や材料の開発を進める企業です。

  • 大同特殊鋼(5471)
    • 位置づけ: 重希土類(ジスプロシウム等)を一切使用しない完全重希土フリーのネオジム磁石(ダイドー電子)を展開。中国依存の脱却策として需要が高まる。
  • 信越化学工業(4063)
    • 位置づけ: 高性能ネオジム磁石の大手。重希土類の使用量を極限まで減らした高耐熱磁石などの先進材料を手掛ける。

4. 海外の代表的銘柄(米国株)

  • MPマテリアルズ(MP)
    • 米国最大のレアアース鉱山(マウンテンパス)を保有し、採掘から分離・精製・磁石製造までの一貫体制構築を推進。米国国防総省などからの支援も手厚い西側諸国の本命株。

レアアース関連銘柄

1662 石油資源
2768 双日
3036 アルコニクス
3556 リネット
4004 レゾナック
4063 信越化
4082 第一稀元素化学工業
5711 三菱マ
5714 DOWA
5724 アサカ理研
5857 ARE
6269 三井海洋
6297 鉱研工業
6330 東洋エンジニアリング
7456 松田産業
7485 岡谷鋼機
8002 丸紅
8015 豊田通商
8031 三井物
8053 住友商
8058 三菱商
8103 明和産

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