二次元関連消費

「二次元関連消費(アニメ、ゲーム、漫画、VTuber、グッズなど)」は、国内の根強い推し活需要に加え、海外市場の拡大(グローバル配信やライセンスビジネス)という強力な成長エンジンを持つ、日本を代表する成長セクターです。

一口に二次元関連といっても、ビジネスモデルごとに以下の4つのセクターに分類して捉えるのがスムーズです。それぞれの特徴と注目銘柄をまとめました。

1. 最上流の「IP(知的財産)・総合メディア」

コンテンツの原作や版権を握り、メディアミックス(漫画→アニメ→ゲームなど)の起点となる企業です。海外でのライセンス収入などで最も高い収益性を誇ります。

  • ソニーグループ(6758)
    • 傘下に国内有数のアニメ制作・企画会社「アニプレックス」と、世界最大級のアニメ配信プラットフォーム「クランチロール」(有料会員数1,700万人超)を擁する、グローバル二次元ビジネスのメガプレーヤーです。
  • KADOKAWA(9468)
    • 豊富なライトノベル・漫画の原作IPを保有し、年間多数のアニメ作品をコンスタントに創出するメディアミックスの雄。
  • バンダイナムコホールディングス(7832)
    • 「ガンダム」「ドラゴンボール」など強力なIPの玩具・グッズ展開やゲーム開発を一気通貫で行うビジネスモデルが強みです。

2. 映像・アニメーション制作

実際の作品を作り出す制作スタジオや、劇場配給を行う企業です。ヒット作の有無で業績が変動しやすい面もありますが、近年は海外配信プラットフォームへのライセンス販売で安定感がして増しています。

  • 東映アニメーション(4816)
    • 「ワンピース」「ドラゴンボール」「プリキュア」など、世界的な長寿IPを多数保有するアニメ制作のパイオニア。海外での商品化権販売が非常に好調です。
  • IGポート(3791)
    • 傘下に「Production I.G」や「WIT STUDIO」を持ち、「ハイキュー!!」「進撃の巨人」「SPY×FAMILY」などクオリティの高いヒット作を連発する実力派スタジオです。
  • 東宝(9602)
    • 国内の映画配給で圧倒的シェアを誇り、近年の大ヒットアニメ映画の多くがここから配給されています。近年は自社でのアニメ製作・出資にも力を入れています。

3. ゲーム・メディアミックス展開

スマホゲームや家庭用ゲームへの展開、およびVTuberなどの新しい二次元エンタメの領域です。

  • サイバーエージェント(4751)
    • 「ウマ娘 プリティーダービー」に代表されるように、自社IPまたは他社有力IPを活用したメディアミックス戦略とスマホゲーム運用に強みがあります。
  • カバー(5253) / ANYCOLOR(5032)
    • 「ホロライブ」(カバー)と「にじさんじ」(ANYCOLOR)を運営するVTuber業界の2大巨頭。キャラクタービジネス(二次元属性)とリアルタイムのタレントビジネスが融合した、極めて高い利益率を誇る新興セクターです。グッズやライブといった「コト・モノ消費」へ直結しています。

4. グッズ・流通・リテール(周辺消費)

ファンが「推し活」としてお金を落とす、フィギュア、カプセルトイ、トレーディングカードなどのリアル物販・流通を担う企業です。

  • サンリオ(7215)
    • 自社キャラクターの「推し活」需要が国内外で爆発中。海外ライセンスビジネスへの転換が成功し、高成長を続けています。
  • 寿屋(7809) / 壽屋
    • プラモデルや高価格帯のフィギュア(コトブキヤブランド)の企画・製造・販売。自社IPのほか、他社アニメIPの立体化技術に定評があります。
  • フリュー(6238)
    • クレーンゲームの景品(プライズ)や高品質フィギュアなどのホビー事業が成長軸。アニメ事業の拡大にも積極的です。

市場を見る上での視点

二次元関連消費は、単なる国内のブームにとどまらず、「日本の知的財産(IP)をグローバルにマネタイズする」国策(クールジャパン戦略)とも連動しています。投資先を検討する際は、その企業が「海外で稼げるIPや仕組みを持っているか」という視点が、中長期的な成長を見極める上で重要になります

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