金属リサイクル関連

金属リサイクル(都市鉱山からの回収)は、脱炭素社会の実現に向けた「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の柱として、2026年現在も非常に注目度の高いテーマです。

特に最近では、中国によるレアアースの輸出規制強化を受け、国内での資源確保という「経済安全保障」の観点からも、リサイクル技術を持つ企業の重要性が増しています。

日本の金属リサイクル市場は、2025年の156億米ドルから2034年には220億米ドル規模へ、年平均約$3.9%$のペースで成長すると予測されています。


金属リサイクルの主要関連銘柄

主要な銘柄を、得意とする領域ごとに分類して紹介します。

1. 貴金属・レアメタル回収のリーダー

電子基板やスクラップから、金、銀、プラチナ、パラジウムなどを高い技術で回収する企業です。

  • 松田産業 (7456) 貴金属リサイクルの国内大手。電子部品からの貴金属回収に強みがあり、食品関連事業も展開するハイブリッドな安定感が特徴です。
  • アサカ理研 (5724) 貴金属やレアメタルの回収・精製に特化。独自の溶媒抽出技術を持ち、リチウムイオン電池(LiB)のリサイクル技術開発にも注力しています。
  • 中外鉱業 (1491) 貴金属の回収・精錬を中核とし、投資家には金価格連動銘柄としても知られます。

2. 非鉄・総合リサイクル

銅やアルミニウムなど、産業に欠かせないベースメタルの循環を担う大手企業です。

  • JX金属 (ENEOSホールディングス 5020 傘下) 世界有数の銅製錬・リサイクル能力を持ちます。現在はENEOSグループからの上場準備を進めており、リサイクル事業を成長の柱に据えています。
  • 三菱マテリアル (5711) 世界最大級の金・銀・銅リサイクルプラントを保有。「E-Scrap(電子基板スクラップ)」の処理能力は世界トップクラスです。
  • 三井金属鉱業 (5706) 亜鉛や銅の製錬に加え、使用済み家電からの金属回収に強みを持ちます。

3. 環境・産業廃棄物・ITデバイス

リサイクルプロセスの川上(回収)や、特定のデバイスに特化した企業です。

  • エンビプロ・ホールディングス (5698) 建築廃材や自動車スクラップなどの総合リサイクル。LiBリサイクルの実証プラントなど、次世代技術への投資に積極的です。
  • リネットジャパングループ (3556) 自治体と連携した小型家電(PC・スマホ)の宅配回収サービスを展開。「都市鉱山」の最前線を担うユニークな存在です。
  • ダイセキ (9793) / ダイセキ環境ソリューション (1712) 産業廃棄物処理の最大手。廃油・廃液からの資源回収や汚染土壌処理に強みを持ちます。

2026年の注目ポイント

投資の視点では、以下の3つのトレンドが株価の刺激材料(カタリスト)となりやすい状況です。

  1. LiB(リチウムイオン電池)リサイクル EVの普及に伴い、使用済み電池からリチウムやコバルトを再抽出する技術が急務となっています。アサカ理研エンビプロなどがこの分野の先行株として注目されます。
  2. 経済安全保障とレアアース 中国の輸出規制に対し、国産の「リサイクルレアアース」への期待が高まっています。
  3. スマートグラス・ウェアラブル端末の普及 デバイスが小型化・高度化するほど、内部に使用される希少金属の密度が高まり、リサイクルの「質」が問われるようになります。

金属リサイクル銘柄は、商品(コモディティ)市況の影響を受けやすい側面もありますが、中長期的な「資源循環」の流れは国策でもあり、今後も底堅い需要が見込まれるセクターと言えるでしょう。

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