天然ガス(特にLNG:液化天然ガス)施設に関連する銘柄は、エネルギー安全保障の強化や、脱炭素社会への移行期における「クリーンな化石燃料」としての需要増を背景に注目されています。
2026年3月現在、政府が米国産天然ガスの輸入拡大を検討していることや、国内の備蓄・供給網の強靭化が進んでいることから、以下の4つのカテゴリーが重要です。
1. 基地・プラントエンジニアリング(建設・設計)
LNGを海外から受け入れるための「受入基地」や、マイナス162度で貯蔵する「特殊タンク」の建設に強みを持つ企業です。
| 銘柄名 | 証券コード | 特徴・役割 |
| IHI | 7013 | 【世界トップ級】 LNG貯蔵タンクで世界シェア首位争い。国内の多くの受入基地の建設実績を持つ。 |
| 日揮ホールディングス | 1963 | 世界屈指のLNGプラント・エンジニアリング企業。北米やカタールの大規模プロジェクトに参画。 |
| トーヨーカネツ | 6369 | LNG・低温貯蔵タンクの国内大手。IHIと並び、基地建設には欠かせない存在。 |
| 川崎重工業 | 7012 | 地上・地下式LNGタンクの設計・施工に加え、LNG運搬船の建造も手掛ける。 |
2. 開発・輸入・供給(オーナー・運営)
天然ガスの開発から輸入、国内のパイプライン網の運営までを一貫して行う企業です。
| 銘柄名 | 証券コード | 特徴 |
| INPEX | 1605 | 国内最大の石油・天然ガス開発企業。オーストラリアの「イクシスLNGプロジェクト」などを運営。 |
| 石油資源開発(JAPEX) | 1662 | 相馬LNG基地(福島県)などの拠点を持ち、国内ガス供給ネットワークの中核を担う。 |
| 東京ガス / 大阪ガス | 9531 / 9532 | 国内最大級の受入基地を多数保有。他社へのガス卸売りや基地運営受託も行う。 |
3. 機器・部品(バルブ・熱交換器)
LNGの超低温環境に耐えうる、高度な技術を要する部材を供給する企業です。
| 銘柄名 | 証券コード | 役割 |
| キッツ | 6498 | 国内最大手のバルブメーカー。LNG基地やタンカー向けの超低温用バルブで高いシェア。 |
| 住友精密工業(6355:東証S) | 6355 | LNGを気化させる際に使われる「熱交換器」に強み。 |
| 木村化工機 | 6378 | エネルギー関連の化学装置大手。LNG関連の蒸発器や周辺設備に実績。 |
4. 輸送・浮体式施設(洋上プラント)
陸上施設だけでなく、海上で生産・貯蔵を行う最新技術に関わる銘柄です。
| 銘柄名 | 証券コード | 特徴 |
| 三井海洋開発 | 6269 | 海上のガス生産・貯蔵施設(FLNG)の設計・建造。世界的に需要が拡大している分野。 |
| 商船三井 | 9104 | 世界最大級のLNG船隊を保有。浮体式LNG受入ターミナル(FSRU)事業にも注力。 |
2026年3月のトピック:戦略的余剰LNG(SRE)
現在、日本政府は緊急時に備え、民間企業が余剰に保有するLNGを国が確保する「戦略的余剰LNG」制度を運用しています。
- 投資の視点: 供給不安が高まると、INPEXや石油資源開発のような上流(開発)企業への関心が高まります。
- インフラ更新: 1970〜80年代に建設された国内基地の老朽化に伴い、IHIやトーヨーカネツによる改修・更新需要も継続的なテーマとなっています。
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