💡 スピントロニクス半導体とは
スピントロニクス半導体とは、従来の半導体が電子の持つ**電荷(エレクトロニクス)のみを利用していたのに対し、電子が持つもう一つの性質であるスピン(磁気の性質)**も情報処理や記録に利用する技術(スピントロニクス)を応用した半導体のことです。
従来の半導体とスピントロニクスの違い
| 特徴 | 従来の半導体(エレクトロニクス) | スピントロニクス半導体 |
| 利用する性質 | 電子の電荷 (on/off) | 電子の電荷とスピン (上向き/下向き) |
| 主なメリット | 情報処理の高速化 | 超低消費電力、不揮発性、高集積化 |
| 応用例 | CPU、DRAMなどの揮発性メモリ | MRAM(磁気抵抗メモリ)、スピンFETなど |
主要な応用技術
スピントロニクス技術の代表的な応用として、以下のものが挙げられます。
- MRAM(磁気抵抗メモリ):
- 磁性体のスピンの向きで情報を記録する不揮発性メモリです。電源を切っても情報が消えません。
- DRAM並みの高速性とSRAM並みの低消費電力を両立できるため、次世代メモリの本命と期待されています。代表的な素子として、TMR(トンネル磁気抵抗)素子やGMR(巨大磁気抵抗)素子があります。
- スピン・トランジスタ(スピンFET):
- 従来のトランジスタにスピンの不揮発性を付加した素子で、不揮発性論理素子の実現を目指す、スピントロニクス分野の最終目標の一つです。
📈 スピントロニクス関連銘柄(日本)
スピントロニクス技術は、特に東北大学を中心に日本の産学官連携で研究が進められており、関連技術を持つ企業や、関連ベンチャーに投資している企業などが注目されています。
具体的な日本の関連銘柄の例としては、以下のような企業があります。
| 銘柄 | 証券コード | 関連技術・事業 |
| TDK | 6762 | スピントロニクス技術を用いたスピンメモリスタなど、超低消費電力素子の開発・発表。 |
| スパークス・グループ | 8739 | 投資ファンド(未来創生ファンド)を通じて、スピントロニクスMRAM半導体技術を持つベンチャー企業**「パワースピン株式会社」**へ投資を実行。 |
| KOKUSAI ELECTRIC | 6525 | 半導体製造装置メーカー。MRAMなどに用いられる薄膜作製技術に関連する可能性。 |
■ダイヤモンド半導体関連銘柄
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