近年、コメの価格は急激な高騰が続いています。これは、主に以下の要因が複合的に影響しているためです。
価格高騰の主な要因
天候不順による作柄の悪化: 2024年の猛暑など、異常気象による生育不良や収穫量の減少が、価格上昇の大きな引き金となりました。
生産コストの高騰: 肥料、燃料、人件費、輸送費など、コメの生産・流通にかかるコストが上昇し、価格に転嫁されています。この傾向は今後も続くと見られています。
需要と供給のバランス: 2024年産の供給量が需要を下回ったことで、市場の供給不足感が強まりました。
JAによる高めの概算金設定: 2025年産米についても、JAが農家に支払う概算金を前年より大幅に引き上げたことが、卸売価格や小売価格の引き上げにつながっています。
投機的な動き: 一部の流通業者による投機的な取引が、価格高騰をさらに加速させているという指摘もあります。
今後の見通し
コメ価格、今後も上昇見込み
米穀安定供給確保支援機構の最新調査によると、今後3か月のコメ価格は値上がりするとの見方が強まっています。指数は前月から23ポイント増の69に急上昇し、今年1月以来の高水準となりました。
この背景には、新米の価格が高止まりするとの見通しがあります。政府が備蓄米の販売期間を延長したものの、JAと他業者の集荷競争が激化。JAが農家に支払う「概算金」が過去最高水準となり、これが価格を押し上げています。
また、価格を判断する上で、「米の調達状況」が最も重要視されており、前月より「作柄」への懸念も高まっています。猛暑や少雨による高温障害を懸念する声が根強く、作付面積が増加しても供給不安は解消されていないようです。
小泉農相は、価格の安定が重要であるとし、今後の動向を注視していく考えを示しました。
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