2026年現在、衛星運営ビジネスは「放送・通信」という従来の枠組みを超え、「スマホ直接通信」「地球観測データ」「宇宙安全保障(防衛)」という3つの巨大な成長エンジンによって再定義されています。
特に、Starlink(スペースX)やAST SpaceMobileといった米国勢と提携する国内通信キャリアや、独自の小型衛星コンステレーションを持つスタートアップ系上場企業の動きが活発です。
1. 衛星通信・放送(プラットフォーム運営)
自社で衛星を保有・運用し、通信インフラを提供している国内の主要プレーヤーです。
- スカパーJSATホールディングス (9412):アジア最大の衛星通信事業者。静止衛星を用いた放送に加え、近年は低軌道衛星(LEO)を活用したデータ通信や、宇宙ごみ除去などの新事業にも注力しています。
- KDDI (9433):スペースXの「Starlink」と強力に提携。2026年3月には、スマホと衛星が直接つながる**「au Starlink Direct」**の海外ローミングや山岳SOSサービスを開始するなど、実用化で先行しています。
- ソフトバンク (9434):低軌道衛星通信の「Eutelsat OneWeb」に出資・提携。法人向けや自治体向けの災害対策ソリューションとして、衛星回線の提供を拡大しています。
- 楽天グループ (4755):米AST SpaceMobileと提携し、地上アンテナ不要の「スペースモバイル」計画を推進。2026年からの日本国内サービス開始に向け、通信網の構築を急いでいます。
2. 小型衛星・コンステレーション(新興勢力)
多数の小型衛星を連携させて運用(コンステレーション)し、高頻度な観測や通信を行う次世代型企業です。
- QPS研究所 (464A):夜間や悪天候でも地表を観測できる「SAR(合成開口レーダー)衛星」を運用。2026年に入り、SBI証券などの大手証券が投資判断を引き上げるなど、防衛・防災分野での需要増が期待されています。
- アクセルスペースホールディングス (402A):2026年に次世代地球観測衛星「GRUS-3」を7機打ち上げるなど、運用体制を強化。防衛省の「衛星コンステレーション整備事業」を受注するなど、国策銘柄としての側面が強まっています。
- アストロスケールホールディングス (186A):衛星の運用を支える「インフラ」として、宇宙ごみの除去や寿命延長サービスを提供。持続可能な衛星運営に不可欠な存在として世界的に注目されています。
3. 防衛・インフラ・データ解析
衛星の製造から、得られたデータの解析、地上設備の運営を担う銘柄です。
| 銘柄名 | コード | 役割・2026年の注目点 |
| 三菱電機 | 6503 | 「ひまわり」や「みちびき」を手掛ける国内首脳。防衛宇宙分野の予算拡大の筆頭恩恵株。 |
| NEC | 6701 | 衛星システム構築から、AIを用いた衛星画像解析まで幅広く展開。 |
| さくらインターネット | 3778 | 経済安保・宇宙データの両面で国策化。衛星データプラットフォーム「Tellus」を運営。 |
| パスコ | 9232 | 衛星画像を解析し、地図作成やインフラ監視を行う「活用側」の代表格。 |
🚀 2026年の投資トレンド
- Direct-to-Device (D2D):専用端末なしでスマホが衛星とつながる技術が商用化フェーズに入り、通信キャリアのARPU(1契約あたりの平均売上)向上に寄与し始めています。
- 宇宙戦略基金の恩恵:政府が1兆円規模の「宇宙戦略基金」を本格稼働させており、アクセルスペースなどの民間の衛星運営者への資金流入が加速しています。
- 地政学と防衛:ウクライナや中東の情勢を受け、自前での観測・通信網(衛星コンステレーション)構築が国家的な急務となっており、受注残高が積み上がっている企業が目立ちます。
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