重要鉱物

「重要鉱物(クリティカル・ミネラル)」は、2026年現在の経済安全保障において最も注目される投資テーマの一つです。

2026年1月、小笠原諸島・南鳥島沖での**「レアアース泥」試験掘削**が開始されるなど、国産資源の開発が具体的かつ大きな材料となっています。また、中国による特定鉱物(アンチモン、黒鉛、ガリウム等)の輸出規制を受け、供給網の脱・特定国依存(デリスキング)を進める企業が評価されています。

主要な重要鉱物と、2026年の注目銘柄を整理しました。


1. 2026年最大の注目:南鳥島レアアース開発

海底6,000メートルからの採鉱という世界初のプロジェクトが進展しており、関連する「海洋・土木技術」を持つ企業が注目されています。

  • 東洋エンジニアリング (6330)
    • 海底からレアアース泥を吸い上げる「揚泥システム」の基本設計を担当。
  • 三井海洋開発 (6269)
    • 大水深での資源回収における浮体式生産設備のノウハウを持ち、開発の中核を担う。
  • 石油資源開発 (JAPEX) (1662)
    • 次世代海洋調査株式会社に出資し、南鳥島周辺の技術開発に長期的に参画。

2. 鉱種別・重要鉱物関連銘柄

政府が「特定重要物資」に指定している鉱物を中心に、精錬や加工で強みを持つ企業です。

鉱物名特徴・2026年の動向注目銘柄
ニッケルEV電池(三元系)の主役。インドネシア依存が課題。住友金属鉱山 (5713):国内精錬の雄。
アンチモン半導体、防衛、蓄電池。中国の輸出規制対象。日本精鉱 (5729):国内シェアトップ。
チタン航空宇宙、防衛、次世代電池材料。東邦チタニウム (5727)大阪チタニウム (5726)
ジルコニウム原子炉、燃料電池、セラミックス。第一稀元素化学工業 (4082):世界シェア高く、2026年初頭に株価急伸。
タングステン超硬工具、防衛装備品。住友電気工業 (5802):リサイクル技術に強み。

3. 資源循環(リサイクル)と代替材料

「持っている資源を使い回す」リサイクル銘柄も、供給網の安定化という文脈で買われています。

  • DOWAホールディングス (5714)
    • 世界トップクラスの「湿式精錬技術」を持ち、廃棄物からレアアースや貴金属を高純度で回収。
  • 日鉄鉱業 (1515)
    • 国内外の鉱山開発に加え、銅や鉄鉱石、重要鉱物の安定供給網を強化。
  • レゾナック・ホールディングス (4004)
    • 黒鉛(グラファイト)の輸出規制に対し、人造黒鉛の供給力で代替需要を支える。

4. 2026年の投資視点

  • 国策との連動:経済安全保障推進法に基づき、政府による助成(JOGMECを通じた支援など)が受けられる企業は、設備投資リスクが抑えられています。
  • PBR1倍割れの是正:住友金属鉱山など、資産価値に対して割安な非鉄大手は、ROE改善への期待も重なり、2026年の日本株市場における「押し目買い」候補として有力視されています。

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