リコーと東京都がペロブスカイト太陽電池の実証事業を開始
株式会社リコーとリコージャパン株式会社は、東京都と協力し、次世代の太陽電池であるペロブスカイト太陽電池の実証事業を東京体育館で開始しました。
この実証事業では、ペロブスカイト太陽電池を搭載した庭園灯35本を設置し、屋外環境での発電量や耐久性を検証します。この太陽電池は「Airソーラー」という愛称で呼ばれ、以下の特徴を持っています。
軽量で薄い: 建物や垂直な壁にも設置しやすく、設置場所の制約が少ないです。
低照度でも発電: 太陽光が弱い場所でも効率よく電気を作れます。
配線工事が不要: 庭園灯への設置に際して、大がかりな配線工事が不要になります。
災害時の活用: 災害時には、配線がないため足元を照らす誘導灯としても役立ちます。
また、リコーのインクジェット技術を用いて製造された電池も検証の対象となっており、これにより低コストでの大量生産が期待されています。
実証期間は2025年12月までの約4か月間ですが、その後も継続設置される予定で、これが実現すれば、ペロブスカイト太陽電池を搭載した庭園灯の日本初の実装事例となります。
リコーはこれまでも、セブン-イレブンや東京都大田区、神奈川県厚木市、都庁展望台などでペロブスカイト太陽電池の実証実験を行っており、今回の事業を通じて、早期の事業化を目指しています。
株式会社リコー
リコーは、東京都と協力して東京体育館でペロブスカイト太陽電池を搭載した庭園灯の実証事業を開始しました。
この太陽電池は、軽量で薄く、配線工事が不要という特徴を活かし、災害時の誘導灯としても活用が期待されています。リコーは、複合機で培った有機感光体の技術を応用しており、インクジェット技術による低コストでの生産も目指しています。
株式会社アイシン
アイシンは、自社工場である安城工場でペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始しました。ここでは、建物の壁面や屋根にパネルを設置し、発電性能や耐久性を検証しています。
将来的には、自動車部品やモビリティへの応用を目指しており、薄型・軽量で曲がるというペロブスカイト太陽電池の特性を活かした開発を進めています。
豊田合成株式会社
豊田合成は、ペロブスカイト太陽電池を応用した「スマートウェア」の実証実験を、2025年に開催された大阪・関西万博で行いました。
薄くて軽いフィルム型の太陽電池を衣服に貼り付け、その耐久性や性能を検証しました。この取り組みは、ウェアラブルな再生可能エネルギー技術として注目を集めています。
これらの企業は、それぞれの事業領域で培った技術(リコーの有機感光体・インクジェット技術、アイシンの自動車関連技術、豊田合成のフィルム技術など)を活かし、ペロブスカイト太陽電池の実用化と独自技術の開発を推進しています。
1663 K&Oエナジ
1963 日揮HD
3132 マクニカHD
4004 レゾナック
4021 日産化
4107 伊勢化
4118 カネカ
4188 三菱ケミG
4204 積水化
4237 フジプレアム
4362 日精化
4633 サカタINX
4901 富士フイルム
5020 ENEOS
5201 AGC
5216 倉元
6245 ヒラノテク
6255 エヌピーシー
6387 サムコ
6752 パナHD
6804 ホシデン
6856 堀場製
6996 ニチコン
7259 アイシン
7752 リコー
7282 豊田合成
8015 豊田通商