FOMO(フォーモ)とは、「Fear of Missing Out」の頭文字をとった言葉で、直訳すると「見逃すことへの恐怖」という意味です。
これは、「自分が知らないところで、他の人が楽しいことや有益な体験をしているのではないか」という不安に駆られる心理状態を指します。
特にSNSが普及した現代では、友人の投稿や最新のトレンドがリアルタイムで目に入ってくるため、「自分だけが時代から取り残されている」「チャンスを逃している」といった焦燥感を感じやすくなっています。
FOMOは、以下のような行動や心理として現れることがあります。
SNSを頻繁にチェックしないと落ち着かない
流行のイベントや商品に、必要がなくても参加・購入したくなる
他人と自分の生活を比較して劣等感を抱く
このFOMOの対義語として、JOMO(Joy of Missing Out)という言葉も生まれました。「取り残されることの喜び」という意味で、SNSなどから少し距離を置き、自分の時間を大切にすることで得られる充足感を指します。
株式投資における「FOMO」は、「Fear of Missing Out」、つまり「乗り遅れることへの恐怖」という心理状態を指す専門用語です。
具体的には、株価が急騰している銘柄や市場全体のトレンドを見て、「このままでは自分だけがこの上昇の波に乗り遅れてしまうのではないか」という焦りや不安を感じ、冷静な分析に基づかずに買い急いでしまう投資家心理を意味します。
株のFOMOの具体的な例
急騰している株に飛びつく: 特定の銘柄が急激に値上がりしているのを見て、その理由を深く分析せずに「買わないと損だ」と思い、高値で買い付けてしまう。
SNSやニュースに煽られる: SNSで話題になっている株や、メディアで報じられている特定のセクター(例:AI関連株など)の盛り上がりを見て、流行に乗り遅れまいと衝動的に投資してしまう。
ファンダメンタルズを無視した取引: 企業の業績や将来性といった基本的な情報(ファンダメンタルズ)よりも、株価チャートの勢いや他の投資家の動きを優先して取引してしまう。
このようなFOMOの心理状態から買いが買いを呼ぶ相場のことを「FOMO相場」と呼ぶこともあります。
FOMOがもたらすリスク
FOMOは、投資家にとって以下のようなリスクを伴います。
高値掴み: 焦って株を買った結果、それが相場のピークで、その後株価が暴落して大きな損失を被る。
感情的な判断: 客観的な分析よりも感情が優先され、適切なリスク管理ができなくなる。
長期的な投資戦略の崩壊: 一時的なトレンドに流され、本来の長期的な投資方針から外れてしまう。
株式投資では、FOMOのような感情に左右されず、自身の投資戦略やリスク許容度に基づいて冷静に判断することが非常に重要です。
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