ETFの分配金

ETFの分配金とは、ETF(上場投資信託)が運用によって得た収益の一部を、保有者に対して定期的に支払うお金のことです。株式の「配当金」と似ていますが、投資信託であるETFの場合は「分配金」と呼ばれます。

ETF分配金の仕組み

収益が原資: ETFは、株式や債券、不動産投資信託(REIT)などに投資して運用されます。その投資先から得られる配当金や利子などの「インカムゲイン」が、分配金の主な原資となります。
費用控除後の全額分配が原則: 税法上、ETFは運用で得たインカムゲインから、信託報酬などの運用コストを差し引いた全額を分配金として支払うことが原則とされています。
値上がり益は含まれない: 投資対象の値上がり益(キャピタルゲイン)は、ETFの分配金の原資には含まれません。
特別分配金は原則なし: 一般的な投資信託には、元本を払い戻す「特別分配金(元本払戻金)」というものがありますが、ETFには基本的に特別分配金はありません。
分配金を受け取るには

分配金を受け取るには、ETFの「権利確定日」の2営業日前までにそのETFを保有している必要があります。この日を「権利付最終日」と呼びます。

分配金の頻度

分配金の頻度はETFによって異なり、年に1回のものが多いですが、半年ごと、四半期ごと、隔月で分配金が支払われるETFもあります。

分配金利回り

分配金利回りとは、投資額に対して1年間でどれくらいの分配金が期待できるかを示す指標です。以下の式で計算されます。

分配金利回り = 1年間の分配金額 ÷ 基準価額

ETF分配金にかかる税金

ETFの分配金は「配当所得」として、原則20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかります。
「特定口座(源泉徴収あり)」を選択している場合、証券会社が自動的に税金を源泉徴収してくれるため、原則として確定申告は不要です。
NISA口座で投資したETFの分配金は、非課税投資枠の範囲内であれば非課税となります。ただし、NISA口座で海外ETFに投資した場合、海外現地での税金は課税される可能性があります。また、NISA口座の分配金を非課税で受け取るには「株式数比例配分方式」を選択する必要があります。
ETFの分配金は、投資のリターンの一部として重要な要素です。投資を検討する際は、分配金の有無、頻度、利回り、そして税金についてもしっかり確認することが大切です。

春の嵐、相場はトランプハリケーンが吹き荒れ、
調整を終え、いよいよHOTサマー、2025年夏相場へ!
2025年度前半は、令和の米騒動で木徳神糧(2700)が大ヒット。
TOB狙いは NTTデータグループ(9613) 三菱食品(7451) が大当たり
会員専用のサイトで、グロース市場を中心に新興個別銘柄の値動き、
市況、株価に影響を与える個別材料・注目点・投資のヒント等を
タイムリーに情報提供。
相場の流れを掴み、
各種情報から投資先を選定していきたいという方におすすめです。
お申込みはこちらから