ナフサ

ナフサ(Naphtha)は、原油を蒸留して得られる中間製品の一種で、日本の化学産業において極めて重要な「粗製ガソリン」のことです。

投資や産業分析の視点から、主要なポイントを整理します。


1. ナフサの主な役割

ナフサはそのまま燃料として使われることは少なく、主に化学製品の基礎原料となります。

  • エチレン・プロピレンの製造: ナフサを「ナフサ分解炉」で熱分解することで、プラスチック、合成ゴム、合成繊維などの原料となる基礎化学品が作られます。
  • ガソリンの配合成分: 一部はガソリンのオクタン価を高めるための調合成分として利用されます。

2. 「石油化学の米」

製造業において非常に広範な製品(レジ袋から自動車部品、家電の筐体まで)の起点となるため、「石油化学の米」とも呼ばれます。そのため、ナフサの価格変動は化学メーカーの業績や、最終製品の物価に直結します。

3. 市場・投資における注目点

投資判断や市場分析においては、以下の指標が重要になります。

  • 国産ナフサ価格: 四半期ごとに算出される日本の化学原料価格の指標です。計算式例:$$\text{国産ナフサ価格} = (\text{着値(CIF)}) + \text{諸経費(2,000円)}$$
  • スプレッド(価格差): 原油価格とナフサ価格の差、あるいはナフサとエチレンの価格差を指します。化学セクターの収益性を測るバロメーターとなります。
  • 代替原料との競合: 米国のシェールガス由来の「エタン」や、中国で盛んな石炭由来の化学品とのコスト競争力が常に比較されます。

ナフサ価格の上昇は、化学企業のコストプッシュ要因になる一方で、在庫評価益を押し上げる側面もあります。

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