「脱レアアース」は、電気自動車(EV)やロボット、家電に欠かせない強力な磁石(ネオジム磁石など)を、希少で供給リスクが高いレアアースを使わずに、あるいは大幅に削減して作る技術のことです。
2026年現在、中国によるレアアースの輸出規制強化を受け、日本企業の「脱レアアース」技術への注目はかつてないほど高まっています。主な技術動向と、注目される関連銘柄を整理しました。
1. 脱レアアースの主な技術動向
現在、大きく分けて3つのアプローチが進んでいます。
- レアアースフリー磁石: レアアースを一切使わない「フェライト磁石」を高性能化してEVモーターに使う動きや、鉄とニッケルなど身近な金属を組み合わせた新磁石の開発。
- レアアースフリーモーター: 磁石そのものを使わない「巻線界磁型モーター」や「リラクタンスモーター」の開発。
- 深海採掘・リサイクル: 国内(南鳥島沖など)の海底からレアアースを採掘するプロジェクトや、使用済み家電からの回収。
2. 脱レアアース・レアアース関連銘柄
「脱レアアース」を推進する企業と、国内自給を目指す「資源開発」に関連する銘柄に分けて紹介します。
A. 脱レアアース・代替技術
| 銘柄名 (証券コード) | 特徴・関連性 |
| 大同特殊鋼 (5471) | ホンダと共同で、重レアアース不使用の磁石を実用化。脱レアアースの先駆的存在。 |
| TDK (6762) | 世界屈指の磁石メーカー。安価な「フェライト磁石」でレアアース磁石に匹敵する性能を追求。 |
| 日立製作所 (6501) | 子会社のプロテリアル(旧日立金属)と共に、レアアースを使わない「リラクタンスモーター」などを開発。 |
| デンソー (6902) | モーターの構造を工夫し、レアアースの使用量を極限まで減らす技術を開発中。 |
B. 資源開発・リサイクル (国内自給)
2026年1月、南鳥島沖でのレアアース泥の試験採掘が始まっており、以下の銘柄が注目されています。
銘柄名 (証券コード) | 特徴・関連性
石油資源開発 (1662) 南鳥島レアアース泥の採鉱技術開発に参画。資源開発の本命。
東洋エンジニアリング (6330) 深海からの揚泥(引き上げ)システムの設計・開発を担当。
DOWAホールディングス (5714) 都市鉱山(リサイクル)からレアアースを回収する技術に強み。
三井海洋開発 (6269) 海洋資源開発のプラットフォーム構築で高い技術力を保有。
3. 今後の展望
2026年1月現在、中国が軍民両用品の輸出管理を厳格化したことで、重レアアース(ジスプロシウム等)の調達懸念が再燃しています。これにより、単なる「代替」だけでなく、**「いかにレアアースに頼らずにEVの航続距離を維持するか」**という技術が、企業の競争力を左右するフェーズに入っています。
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