2025年の「10大ニュース」

2025年も残すところあとわずかとなりました。この一年を振り返ると、トランプ大統領の再登板という歴史的転換点を筆頭に、テクノロジーの爆発的進化と、それに伴う地政学・経済の激変が世界を揺るがした年でした。

2025年の「10大ニュース」を総括します。


1. 第47代トランプ政権始動と「黄金艦隊」構想

1月の就任以来、トランプ大統領は「アメリカ第一主義」を強力に推進。関税の大幅引き上げや、ご質問にもあった**「黄金艦隊」構想(造船・海運の国家再生プロジェクト)**に着手し、日韓の造船大手との提携が本格化しました。

2. 生成AIによる「自律型エージェント」の普及

AIは「チャット」から「行動」のフェーズへ移行。ユーザーの代わりにPC操作や予約、業務を完結させる「AIエージェント」がスマホやPCに標準搭載され、ホワイトカラーの働き方が根本から変わりました。

3. 歴史的円安の終焉と「金利のある世界」への定着

日本銀行の段階的な利上げと米国の金利政策の変化により、長く続いた超円安に歯止めがかかりました。住宅ローン金利の上昇や預金利息の復活など、日本経済が完全に「金利のある状態」へ移行しました。

4. 万博の開催:大阪・関西万博 2025

4月から10月にかけて開催。運営面での課題はありましたが、「空飛ぶクルマ」の実用飛行や、最新の医療技術「iPS細胞による心筋シート」などの展示が注目を集め、次世代のライフスタイルを提示しました。

5. 地政学リスクの継続:ウクライナ・中東情勢の局面変化

トランプ政権の介入により、ウクライナ戦争は「凍結」に向けた激しい外交交渉のフェーズに入りました。一方で、中東情勢は依然として不透明な状況が続き、エネルギー価格の変動要因となりました。

6. ヒューマノイド(人型ロボット)の工場導入

テスラの「Optimus」をはじめとする人型ロボットが、米国や中国の自動車工場で本格的に稼働を開始。深刻な労働力不足を背景に、産業用ロボットが「人間と同じ形」で現場に入る元年となりました。

7. 宇宙開発の加速:民間人月周回と「スターシップ」の進展

スペースXの巨大ロケット「スターシップ」が完全再利用に成功し、宇宙輸送コストが劇的に低下。月面探査に向けた民間の動きが加速し、「宇宙ビジネス」が投資の主要テーマとなりました。

8. 日本の政治再編:衆院選を経た連立の模索

自民党の裏金問題以降、日本の政治は一気に流動化。与野党ともに単独過半数が困難な中、国民民主党などが提唱した「手取りを増やす政治(103万円の壁見直し)」が大きな政策トレンドとなりました。

9. 気候変動と「適応」ビジネスの台頭

世界各地で過去最高気温を更新し続ける中、脱炭素(緩和)だけでなく、異常気象に備える「適応(防災・インフラ強化)」への投資が世界的に急増しました。

10. 全固体電池のサンプル出荷とEV市場の再定義

トヨタなどが進める「全固体電池」の搭載車がいよいよ現実味を帯び、航続距離や充電時間の課題解決に向けた大きな一歩を踏み出しました。EV一辺倒から、ハイブリッドを含めた現実的な選択肢への回帰が進みました。

日経平均は5万円後、波乱の展開へ。
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