ナスダック(Nasdaq)が導入を進めている23時間取引

ナスダック(Nasdaq)が導入を進めている「23時間取引(ほぼ24時間取引)」は、世界の投資家による米国株需要の高まりに応えるため、平日(週5日)の取引時間を1日23時間に拡大する計画です。

2026年12月6日(米現地時間)のスタートが予定されており、日本の投資環境や市場の流動性に大きな変化をもたらす動きとして注目されています。

1. 23時間取引の仕組みとスケジュール

米国東部標準時(ET)を基準に、日中の1時間(システムメンテナンス・決済処理枠)を除いた23時間で市場が稼働します。

セッション米現地時間(ET)日本時間(サマータイム時)日本時間(標準時間)
メイン(立ち合い)09:30 ~ 16:0022:30 ~ 翌05:0023:30 ~ 翌06:00
拡張時間(既存前後)04:00~09:30 / 16:00~20:0017:00~22:30 / 翌05:00~09:0018:00~23:30 / 翌06:00~10:00
新・夜間セッション21:00 ~ 翌04:0010:00 ~ 17:0011:00 ~ 18:00
取引停止(メンテナンス)20:00 ~ 21:0009:00 ~ 10:0010:00 ~ 11:00
  • 日曜の夜から取引スタート: 1週間の取引は、米国東部時間の日曜夜21:00(日本時間では月曜昼前)から始まります。

2. 導入背景と目的

  1. グローバル投資家への利便性向上
    • 日本やアジア、ヨーロッパの投資家が、自国の日中日航時間帯に米国株をリアルタイムで直接取引できるようにするためです。
  2. 決算発表・ニュースへの即時対応
    • 決算発表や地政学リスク、マクロ経済指標の発表直後に、即座にポートフォリオの調整が可能となります。
  3. 私設取引システム(PTS/ECN)からの流動性回収
    • これまで時間外取引をカバーしていた私設取引システム(Blue Ocean等)から、清算や流動性の面で信頼性の高い取引所本体へ取引を吸い上げる狙いがあります。

3. 日本の個人投資家・市場への影響

  • 日中でリアルタイムの米国株取引が可能に日本時間11:00(サマータイム時10:00)〜18:00(同17:00)に夜間セッションが走るため、日本の昼休みや日中帯にリアルタイムで売買・リスクヘッジが行えます。
  • 日本の主要証券会社も対応順次スタートマネックス証券や松井証券など国内大手のネット証券会社も、2026年12月6日の開始に合わせて順次「23時間取引対応」へシステムを切り替える予定です。
  • 東京株式市場との連動性・相乗効果日本の日中時間帯に米国株(ビッグテック等)が直接動くため、東京市場の関連銘柄(半導体関連株など)が米国株の最新値動きに即座に連動しやすくなります。

4. 留意点・リスク

  • 流動性の低下とスプレッド拡大メインセッション(米日中)に比べて新夜間セッションは参加者が限られるため、出来高が薄くなり、売り注文と買い注文の開き(スプレッド)が広がりやすいリスクがあります。
  • 一部注文タイプの制限成行注文(Market Order)や一部の特殊注文(寄り付き・引け指定など)は夜間セッションでは利用できず、指値注文(Limit Order)中心の制限が設けられます。
  • 急変時のサーキットブレーカー制限急激なボラティリティの上昇を防ぐため、夜間セッション専用の価格制限枠(静的価格帯)などが適用されます。

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