「トラスショック」とは、2022年9月にイギリスのリズ・トラス首相が就任直後に発表した大規模減税を柱とする経済政策によって、金融市場が大混乱に陥った一連の出来事を指します。
何が起こったのか
トラス政権が発表した経済対策「成長計画2022」(通称ミニ予算)は、法人税増税の撤回や所得税の減税、社会保険料の引き上げ撤回など、総額450億ポンド(約7.5兆円)規模の大型減税を掲げました。問題は、この減税の財源を主に国債増発で賄う計画だったことです。
なぜショックが起こったのか
財政規律への懸念: 既に高インフレと景気後退が懸念される中で、財源の裏付けのない大規模な減税を行うことで、英国の財政が悪化し、政府債務が増大するとの懸念が市場に広がりました。
中央銀行との政策の不一致: イギリスの中央銀行であるイングランド銀行(BOE)がインフレ抑制のために金融引き締め(利上げ)を進める一方で、政府が財政拡張(減税)を行うという、方向性の異なる政策が打ち出されたため、市場は混乱しました。
市場の信認低下: 経済の専門機関による財政見通しなしに発表された政策であったことや、BOEとの連携不足が市場の不信感を高めました。
これらの要因が重なり、英国債が大幅に下落(金利は急騰)、ポンドも対ドルで史上最安値を更新するなど、通貨安・金利高・株安の「トリプル安」と呼ばれる金融市場の混乱が発生しました。特に、年金基金が保有する国債を大量に売却する動きが進み、自己実現的な金融危機に発展するリスクが高まりました。
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