カムチャッカ

カムチャッカ半島(カムチャツカ半島、ロシア語: Камча́тский край)は、ロシア連邦の極東地域に位置する大きな半島です。日本の北海道の北東約1,000kmに位置し、その広大な面積は日本の約1.3倍にもなります。

地理・自然
「火と氷の大地」として知られ、約300の火山があり、そのうち29が活火山です。世界遺産にも登録されている「カムチャッカ火山群」は、「火山の博物館」と呼ばれるほど多様な火山が密集しています。

414の氷河、約1万4千の河川、約10万の湖が存在します。

オホーツク海、ベーリング海、太平洋に囲まれ、豊富な水産資源に恵まれています。

気候は亜寒帯気候からツンドラ気候まで多岐にわたり、地域によって20もの気候区分が混在しています。

自然が手つかずの状態で残されている数少ない場所の一つで、約30%が国立保護区となっています。ヒグマやキツネ、クロテン、野生トナカイなどの野生動物が生息し、高山植物も豊富です。

歴史
古くは「勘察加(かむさすか)」とも呼ばれ、カムチャツカ南端にはかつてアイヌ民族が居住し、日本人との交易も行われていました。

17世紀にロシア帝国が領有を宣言し、1706年頃には占領されました。

日露戦争(1904-1905年)では戦場にはならなかったものの、ポーツマス条約で日本がカムチャツカ半島沖合での北洋漁業操業権を獲得し、日本の漁業基地や加工場が置かれた歴史もあります。

第二次世界大戦後、ソ連時代には軍事地帯に指定され、外国人やロシア人も入域が制限されていました。現在でもロシア海軍の主要な原潜基地などが存在し、国防上の重要地域となっています。

2007年にはカムチャツカ州とコリャーク自治管区が合併し、現在のカムチャツカ地方が成立しました。

産業
漁業が主要産業であり、サケやカニなどの水産資源が豊富です。漁業関係者が多く、海岸線には漁業中心の小集落が点在しています。

観光業も近年注目されており、豊かな自然を生かしたエコツアーやアドベンチャーツアーが人気です。

地下資源も豊富で、金、錫、水銀、銅、非鉄金属、天然硫黄、石炭、天然ガスなどが埋蔵されているとされていますが、環境保護のため開発は厳しく規制されてきました。

林業も重要な産業です。

観光
ペトロパブロフスク・カムチャツキーがカムチャツカ地方の首府であり、観光の拠点となります。

主な見どころは以下の通りです。

カムチャッカ火山群: 世界自然遺産に登録されており、多様な火山や温泉が点在しています。

クリル湖: ヒグマの生息数が非常に高い地域として知られ、ヘリコプターで訪れてヒグマ観察ができます。サーモンの遡上時期には多くのヒグマが集まります。

ゲーゼル渓谷: 間欠泉が噴出する珍しい地形が見られます。

アバチャ湾: クルーズで海の大自然や「三兄弟岩」などの奇岩、海鳥を観察できます。

高山植物の楽園: アバチャ火山山麓などでは、7月中旬に色鮮やかな高山植物が咲き誇り、フラワーハイキングが楽しめます。

温泉: 自然湧出の温泉だけでも160カ所以上あり、パラトゥンカ温泉郷などが知られています。

カムチャッカ半島は、手つかずの雄大な自然と独特の文化が残る、まさに「秘境」と呼ぶにふさわしい場所です。

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