韓国株「12時間取引」

■ 韓国株「12時間取引」の全貌

韓国取引所(KRX)は、グローバルな投資資金を呼び込むため、取引時間の段階的な延長を断行しています。

1. 2025年3月4日:代替取引所「Nextrade」始動

ちょうど1年前の昨日(3月4日)、韓国初の代替取引所(ATS)である「Nextrade(ネクストレード)」が正式に発足しました。これが「12時間取引」の先駆けです。

  • 取引時間: 朝8時 ~ 夜8時(計12時間)
  • 狙い: 本市場(9:00〜15:30)の前後をカバーし、米・欧の市場動向を即座に反映できるようにしました。

2. 2026年6月(予定):KRX本市場も12時間体制へ

最新の報道(2026年1月発表)によれば、韓国取引所(KRX)本体も、今年の6月から「朝7時 ~ 夜8時」の12時間体制(プレ・アフター含む)へ移行する計画を固めています。

  • 7:00 ~ 8:00: プレ・マーケット
  • 9:00 ~ 15:30: 通常取引
  • 16:00 ~ 20:00: アフター・マーケット
  • 最終目標: 2027年12月までに「24時間取引」を実現するロードマップです。

■ なぜ今、12時間(そして24時間)なのか?

今回の「コリアン・ショック」でも露呈しましたが、韓国株は「売りたい時に売れない」という流動性の問題を抱えていました。

  • MSCI「先進国指数」入りへの悲願: 韓国が長年目指している「先進国市場」への格上げには、外国人投資家の利便性(24時間為替取引や取引時間の延長)が必須条件です。
  • 「コリア・ディスカウント」の解消: 実力以上に株価が安く放置されている現状を、インフラ整備で打破しようという「サナエ万歳」ならぬ「イ・ジェミョン政権(2025年6月発足)」の肝入り政策でもあります。

⚡️【視点】 12時間取引がもたらす「諸刃の剣」

「取引時間が延びる」ということは、我々日本の投資家にとっても他人事ではありません。

  • メリット: 昨日の中東情勢のような急変時、夜間でも韓国株(サムスンやSKハイニックス等)を動かせるため、翌朝の日本市場の「窓開け」をある程度予測・ヘッジできるようになります。
  • デメリット: 「逃げ場があるようで、実は罠」になる可能性。 昨日のようなパニック時、12時間ずっと売りを浴びせられるため、指数の下げが加速しやすくなります。昨日の「12%安」という記録的な暴落も、この長い取引時間がパニックを増幅させた側面は否定できません。

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