ホルムズ海峡

ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)は、世界のエネルギー安全保障において「最も重要なチョークポイント」と呼ばれています。

中東のペルシャ湾とオマーン湾を隔てるこの狭い海域は、地政学的な緊張が高まるたびに世界経済の火種となります。

地理的な特徴と重要性

  • 場所: 北側にイラン、南側にオマーン(飛地)とアラブ首長国連邦(UAE)が位置します。
  • 狭さ: 最も狭い場所で幅は約33km。しかし、大型タンカーが安全に通航できる航路(水路)は、上下線それぞれわずか3.2kmほどの幅しかありません。
  • 輸送量: 世界で消費される石油の約20%(海上輸送される石油の約3分の1)がここを通過します。日本にとっては、輸入原油の約8割から9割がこの海峡を通るため、まさに「生存圏の生命線」です。

なぜ「地政学のリスク」と言われるのか

この海峡が封鎖、あるいは通航が困難になると、世界中で原油価格が急騰し、深刻なエネルギー危機を招きます。

  1. イランによる牽制: 欧米との対立(核開発問題や制裁など)が深まると、イランはしばしば「海峡封鎖」をカードとして示唆します。海峡の北岸をほぼ独占しているため、軍事的な影響力が非常に強いのが特徴です。
  2. 物理的封鎖の懸念: 狭い航路に機雷を散布したり、小型ボートでタンカーを襲撃したりすることで、比較的容易に通航を妨害できてしまう脆弱性があります。
  3. 代替路の限界: サウジアラビアやUAEには海峡を回避するパイプラインが存在しますが、海峡を通る膨大な輸送量をすべてカバーすることは不可能です。

2026年現在の状況

近年は、ドローン(無人機)やミサイルによる船舶への攻撃リスクも新たな脅威となっています。紅海での緊張(フーシ派による攻撃など)と連動して、中東全体の航行リスクが高まる局面が続いています。


豆知識:航行の自由 国際法(国連海洋法条約)上、ホルムズ海峡は「国際海峡」とみなされ、他国の船舶も自由に通過できる「通過通航権」が認められています。しかし、イランなどは独自の解釈を示すことがあり、法的な解釈を巡る対立も根底にあります。

日経平均は5万円を突破!
新高値を追い続け、新しい年へ希望をつなげる展開。
開業2002年。23年の歴史を誇る情報サイト、NJI!
2026年も独自の視点で情報を提供いたします。
会員専用のサイトで、グロース市場を中心に新興個別銘柄の値動き、市況、株価に影響を与える個別材料・注目点・投資のヒント等をタイムリーに情報提供。
相場の流れを掴み、各種情報から投資先を選定していきたいという方におすすめです。

お申込みはこちらから