トランプ関税

2026年2月現在、第2次トランプ政権が発動している「トランプ関税」は、世界経済と日本市場を揺るがす最大の不確実性となっています。

特に直近数日間で状況が激変しているため、最新の動向を分かりやすく整理しました。


1. 2026年2月の最新状況

現在、米国では関税の法的根拠を巡って混乱が生じています。

  • 最高裁の判決 (2026/2/20): 米連邦最高裁判所は、トランプ大統領が「国際緊急経済権限法 (IEEPA)」に基づいて一方的に課していた広範な関税を「違憲(権限外)」とする判断を下しました。
  • トランプ氏の即時対抗: この判決を受け、トランプ氏は即座にSNSなどで判決を批判。別の法的根拠(通商法122条など)を用い、新たに「一律15%の全世界追加関税」を課す方針を表明しました(2月24日より適用予定)。

2. 関税政策の主な柱

トランプ政権が掲げている関税には大きく分けて3つの種類があります。

  1. ユニバーサル・ベースライン関税: すべての国からの輸入品に一律(現在は15%を目指す動き)で課す基本関税。
  2. 相互関税 (Reciprocal Tariff): 「相手国が米国製品に課している税率と同じ税率を、その国からの輸入品に課す」という考え方。
  3. 対中関税: 中国に対しては特に厳しく、一部品目には60%〜100%超の極めて高い関税を課しています。

3. 日本企業・日本株への影響

日本は対米輸出が多いため、直接的・間接的に大きな打撃を受けています。

影響を受けやすいセクター

  • 自動車・部品 (トヨタ、ホンダ等): 米国市場での価格競争力が低下します。トヨタなどは既に関税影響を織り込み、業績予想の下方修正を余儀なくされるケースも出ています。
  • 機械・電機: 製造コストの上昇や、サプライチェーンの再編コストが利益を圧迫します。

市場の反応(為替と株価)

  • 円高リスク: トランプ氏は「ドル高」を嫌い、関税を武器に貿易相手国(日本を含む)に通貨安の是正を迫る傾向があります。これにより急激な円高が進むと、日本の輸出企業の利益がさらに削られるダブルパンチとなります。
  • 日経平均株価: 関税への警戒感から、2026年2月最終週の日本市場は不安定な値動きが続いています。

4. 日本の対応

日本政府は個別交渉を進めており、以下の条件で一部合意に達しているケースもあります。

  • 対米投資の約束: 日本企業が米国内に工場を建て、雇用を創出することを条件に関税率を緩和(例:15%程度へ抑制)させる交渉です。
  • 防衛装備品やエネルギーの購入: 米国製の武器やLNG(液化天然ガス)の購入を増やすことで、貿易赤字を減らしトランプ氏を懐柔する戦略です。

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