サーマルテクノロジー

「サーマルテクノロジー」は熱に関する技術全般を指す広い概念です。具体的には、熱の発生、伝達、制御(管理)、利用などに関わる技術を含みます。

主な応用分野は以下の通りです。

  1. 電子機器・データセンターの熱対策(サーマルマネジメント)
    • AIやIoTの進化、高性能化に伴い、サーバーや電子部品の発熱が増大しており、その冷却・放熱は性能維持や安定稼働に不可欠です。
    • ヒートシンク、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、液冷システムなどの製品や技術が使われます。
  2. 自動車(特にEV/電動車)
    • バッテリーの性能、寿命、航続距離は温度管理に大きく左右されるため、バッテリーの温度管理システム(冷却・加熱)が非常に重要です。
    • モーター、インバーターなどの電力制御装置の冷却、車内の空調(ヒーター、エアコン)も含まれます。
  3. 製造業
    • 金属やその他の材料の熱処理(浸炭、窒化、焼き入れなど)や、工業炉・燃焼機器などが該当します。
  4. その他
    • 加熱・加温製品(ヒーター部品)、感熱紙サーマルプリンターの技術、排熱利用熱貯蔵システム、地熱発電なども関連します。

サーマルテクノロジーの関連株について

特に、成長分野である**データセンターやEV向けの熱対策(サーマルマネジメント)**に関連する企業が注目される傾向にあります。

一般的に関連銘柄として挙げられることのある分野・企業例(日本株)は以下の通りです。ただし、投資は自己責任であり、個別の銘柄の選定や取引にあたっては、必ずご自身で企業の事業内容、財務状況、市場環境などを詳細に調査し、ご判断ください。

分野技術・製品例関連する可能性がある企業の例(過去に報道された例など)
放熱・冷却部品・システムヒートシンク、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、水冷モジュール、熱インターフェース材(TIM)などニデック (6594) – サーバー用水冷モジュールなど、三桜工業 (6584) – 熱交換器、サーマルソリューション、古河電気工業 (5801) – ヒートパイプなど、住友電気工業 (5802) – ヒートシンク、放熱材など
自動車(EV/電動車)の熱マネジメントバッテリー冷却システム、熱交換器、エアコンシステムなどデンソー (6902)、サンデン (6444) – 車載エアコンなど、上記の放熱・冷却部品企業の一部
電子部品・素材放熱材料、熱伝導性材料など信越化学工業 (4063) – 放熱シートなど、富士フイルム (4901)、日東電工 (6988)

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