建設DX

建設DX(デジタルトランスフォーメーション)は、「2024年問題(時間外労働の上限規制導入)」に端を発する極めて深刻な人手不足を背景に、建設業界において導入が急務となっている最重点課題です。

国土交通省主導の「i-Construction 2.0」施策とも連動し、現場の「遠隔化・自動化・データ化」を進める企業に強い追い風が吹いています。

主な業種別・関連銘柄

1. 現場施工管理・クラウドSaaS(ソフト領域)

現場のペーパーレス化、写真管理、工程管理などを一括化し、監督の移動時間や事務作業を削減するプラットフォームです。

  • Arent(5254): 建設業界に特化したシステム開発・コンサルティング。高難度のCAD/BIMデータの連携・高度化技術に強み。
  • スパイダープラス(4192): 施工管理アプリ「SPIDERPLUS」を展開。図面管理や検査業務の現場効率化で高いシェア。
  • アンドパッド(未上場): 施工管理クラウド「ANDPAD」でシェアトップクラス(ロゴスHDなど多くの建設・工務店が導入)。

2. 遠隔臨場・映像ソリューション

発注者や監督が現場に行かずに検査・監視を行う「遠隔臨場」を可能にする機器・サービスです。

  • セーフィー(4375): クラウド録画カメラ大手。ウェアラブルカメラ「Safie Pocket」などが国土交通省の遠隔臨場仕様に適合し、現場導入が急拡大。
  • シーティーエス(4345): 建設ICT専門商社。現場向けの通信環境、クラウドカメラ、データストレージをワンストップでレンタル・提供。

3. スマホ測量・BIM・3Dデータ化

高価な専用機材や熟練技術者に頼っていた測量・設計工程をデジタル化する領域です。

  • オプティム(3694): スマホとLiDAR技術を活用した高精度3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」を展開し、測量人員を激減させる実績。
  • コアコンセプト・テクノロジー(4371): 3次元データ(BIM/CIM)の活用や製造・建設DXプラットフォーム「Orizuru」を提供。
  • 応用技術(4356): BIM/CIMソリューションの開発・販売およびコンサルティングに強み。

4. 建設機械の自動化・建機ICT(ハード領域)

建機の自動施工や遠隔操作、ドローン測量などのハード・制御機器です。

  • コマツ(6301): 「スマートコンストラクション」を展開。ドローン測量から建機の自動制御、現場全体の3Dデジタルツイン化までを一貫して提供。
  • トプコン(7732): 建機の自動掘削制御やGNSS(衛星測位)を用いた3D測量システムで世界大手。

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