NISA(少額投資非課税制度)の「駆け込み需要」には、主に「年内の非課税枠を使い切りたい」というケースと、「旧NISAの期限切れに伴う対応」の2つの側面があります。
特に年末(12月)は、その年の投資枠を1円でも多く埋めようとする動きが活発になります。知っておくべきポイントを整理しました。
1. なぜ「駆け込み」が発生するのか?
NISAの非課税枠(つみたて投資枠120万円/成長投資枠240万円)は、「その年の12月末(受渡ベース)」でリセットされます。
- 持ち越し不可: 未使用分を翌年に繰り越すことはできません。
- 枠の再利用: 売却すれば翌年以降に枠が復活しますが、その年の「新規投資分」として枠を使えるのは12月末までです。
2. 注意すべき「受渡日(うけわたしび)」の罠
最も注意が必要なのが、「注文日」ではなく「受渡日」が年内でなければならないという点です。
| 商品 | 年内枠に間に合う期限の目安 |
| 国内株式 | 12月26日(金)までの約定(取引成立)が必要 |
| 投資信託 | 12月中旬〜20日頃(銘柄や証券会社により大きく異なる) |
[!CAUTION] 投資信託の落とし穴投資信託は、注文から受渡まで4〜5営業日かかるものが多いため、12月25日過ぎに注文しても「来年分の枠」として処理されてしまう可能性が高いです。
3. 旧NISA(2021年分)の期限切れ対応
2021年に「一般NISA」で購入した資産は、2025年末で5年間の非課税期間が終了します。
- 自動移管: 何もしないと2026年初に「課税口座(特定・一般)」へ移されます。
- 駆け込み売却・買換: 課税されるのを嫌い、年内に一度売却して、利益を確定させた上で「新NISA」で買い直す動きが出ます。
4. 駆け込み需要に伴うリスク
- 高値掴みの懸念: 年末は「節税対策」や「枠の消化」で買いが入りやすく、株価が一時的に押し上げられる傾向(年末高)もあります。
- 相場の変動: 枠を埋めることだけに集中して、相場が急落している局面で無理に大きな金額を投じてしまうリスクがあります。
日経平均は5万円後、波乱の展開へ。
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