2025年 証券市場 十大ニュース

📈 2025年 証券市場 10大ニュース(11月現在)

I. マクロ経済・地政学リスク

  1. 🇺🇸 米トランプ新政権による「相互関税」の発動と市場の動揺
    • 1月の新政権発足後、4月に公約の相互関税(輸入品への一律関税など)が発動。世界貿易の減速懸念から、特に4月はS&P500指数が一時下落局面入りの目安となる20%超の下落を記録するなど、世界の株式市場を大きく揺るがしました。
  2. 📉 米国株市場、一時「下落局面入り」後の急速な回復
    • 4月の関税ショックにより市場は一時急落しましたが、その後、一部関税の猶予や金融政策への期待、主要テック企業の好業績に支えられ、S&P500、NYダウが再度史上最高値を更新する展開となりました(10月)。
  3. 💸 主要国による利下げ再開と金融政策の転換
    • 米国FRBはインフレの鈍化を受け、段階的な政策金利の利下げを継続。この金融緩和への転換が、株式市場全体への大きな追い風となりました。また、これに伴いユーロ圏ECBも利下げを実施しました。
  4. ⚔️ 中東・ウクライナ情勢の緊迫化と原油価格の乱高下
    • 6月の米軍によるイラン核施設への攻撃など、中東での大規模な紛争勃発リスクが高まり、原油価格が一時急騰。地政学リスクが市場の不確実性を高めました。

II. 日本市場と個別テーマ

  1. 🇯🇵 日経平均株価、高水準で推移し4万円台を維持
    • 日本企業が引き続き高収益を維持し、2026年3月期も2桁増益見通しが示されたことを背景に、日経平均株価は高い水準で推移。新NISA効果による個人投資家の買い付けも市場を下支えしました。
  2. 📈 AI半導体関連企業の独走と電力インフラ銘柄への注目
    • 世界的なAIデータセンターへの投資が続き、米国のエヌビディアなどの半導体銘柄が市場を牽引。また、データセンターの電力需要急増を受け、天然ガス関連やパイプライン運営企業(MLP)など、電力インフラを支えるセクターにも資金が流入しました。
  3. 🔄 東京証券取引所によるPBR改善要求の第2段階
    • 東証が、PBR(株価純資産倍率)1倍割れの企業に対し、具体的な改善策の策定と公表を求める指導をさらに強化。これを受け、自社株買いや増配を発表する企業が相次ぎ、日本株の構造改革期待が継続しました。
  4. 💰 ビットコインが一時10万ドルの大台に到達
    • トランプ大統領再選に伴い、暗号資産(仮想通貨)に対する支援的な政策期待が高まり、ビットコインが一時10万ドルの大台に到達。関連銘柄やブロックチェーン技術への注目が再度高まりました。

III. その他の市場動向

  1. 🌍 海外株(米国を除く)のアウトパフォーム
    • 2025年上半期は、米国の関税政策の不確実性や米ドル安の進行を背景に、先進国(米国除く)および新興国の株式指数が米国株を上回るリターンを記録しました。特にインド株や欧州株に投資資金が流れました。
  2. 🏢 不動産市場の調整とリート市場の低迷
    • 高金利環境が続く中で、商業用不動産市場に引き続き調整圧力がかかり、世界のグローバルリート(REIT)市場は低迷しました。特に金利動向に敏感な米国リートの下落が影響しました。

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