2025年10月28日、高市早苗首相とドナルド・トランプ米大統領の日米首脳会談が東京の迎賓館で開かれています。
これは、高市首相の就任後、両首脳にとって初の対面での会談となります。
会談の主な焦点や議題は以下の通りです。
1. 安全保障・外交
- 日米同盟の強化：両首脳は、日米同盟を「さらなる高み」に引き上げ、「新たな黄金時代」を築く方針を確認しています。
- **「自由で開かれたインド太平洋（FOIP）」**の実現に向けた連携。
- 日本の防衛力強化と防衛費増額：高市首相は、防衛費を関連経費と合わせて国内総生産（GDP）比2%にする政府目標について、2025年度中に前倒しして措置を講じる方針をトランプ氏に伝える見通しです。
- 地域情勢：覇権主義的な行動を強める中国や、弾道ミサイル発射を続ける北朝鮮の動向、中東情勢などが議論されています。
- 拉致問題：高市首相は、北朝鮮による日本人拉致問題の即時解決に向けて、トランプ大統領に引き続きの理解と協力を求めます。
2. 経済・貿易
- 対米投資と関税問題：トランプ大統領が求める安全保障の負担増や関税問題が議論の中心となります。
- 日本側は、日米関税合意を巡り、関税引き下げの代わりに結んだ総額5500億ドル（約84兆円）の対米投資の履行を確認し、覚え書きに署名する予定です。
- 会談に合わせて、両国はレアアースなどの重要鉱物の供給力強化についても覚え書きを結ぶ予定です。
- 前夜には、トランプ氏とトヨタ自動車など日本企業の経営トップとの会合も開かれ、対米投資や米国生産車の日本への逆輸入などがアピールされています。
3. その他
- トランプ大統領は、27日に来日し、天皇陛下との会見や拉致被害者家族との面会も予定されています。
- 28日の首脳会談後には、高市首相とトランプ大統領が米海軍横須賀基地（神奈川県）を訪問し、原子力空母ジョージ・ワシントンに搭乗するなど、強固な日米同盟をアピールする予定です。
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