ノーベル化学賞の有力候補「有機合成」・「太陽電池」関連

ノーベル化学賞は、生命科学に近い分野と、より純粋な物質科学・材料科学の分野が交互に選ばれる傾向があるため、これらの分野の研究は常に注目されています。

  1. 太陽電池・エネルギー変換分野
    「太陽電池」は、エネルギー問題の解決に直結する応用性の高い分野として、ノーベル賞の有力候補とされています。特に、日本の研究者が発見・開発に大きく貢献した以下の研究が注目されています。

研究テーマ     主な日本人候補者      
ペロブスカイト太陽電池 宮坂 力(桐蔭横浜大学特任教授) 既存のシリコン型に比べて、製造コストが安く、薄く軽量で曲げられる次世代型太陽電池の開発に貢献。2017年にクラリベイト引用栄誉賞を受賞。
光触媒(人工光合成) 堂免 一成(信州大学特別特任教授) 太陽光と水のみで水素を生成する人工光合成技術の基礎研究と、実用化に向けたシステム構築に大きく貢献。クラリベイト引用栄誉賞を受賞。

  1. 有機合成・材料科学分野
    「有機合成」は、特定の分子や物質を設計・創り出す化学の核となる分野です。

研究テーマ          主な日本人候補者
多孔性金属有機構造体(MOF) 北川 進(京都大学特別教授) 藤田 誠(東京大学教授) MOFは、ガス吸着や分離、触媒などへの応用が期待される、ナノメートルサイズの穴を持つ設計可能な多孔性物質。材料科学におけるブレイクスルーとして、長年ノーベル賞の有力候補とされています。
触媒化学(不斉合成など) 硤合 憲三(東京理科大学名誉教授) 不斉自己触媒反応の開発。化学反応によって、一方の鏡像異性体(分子の右利き・左利き)だけを大量に作り出す技術は、医薬品合成などで極めて重要です。

これらの研究は、その革新性と、科学全体や社会への影響力の大きさから、ノーベル化学賞の受賞が長年期待されています。

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