備蓄米放出、今度こそ下がるか?コメ価格

小泉新農林水産大臣は、政府が随意契約で放出する政府備蓄米について、
5キロ当たり¥2000で店頭に並ぶように小売業者などに売り渡す方針とした。

従来は政府備蓄米の放出により、供給量を増し価格の引き下げを目指したが、
流通段階の目詰まり、売り渋りなどにより、その効果は表れていない。

現時点で小売業者、外食業者に届いた量はわずか1割程度で、
年間国内需要量の0.5%に過ぎず、効果は全く表れていない。

備蓄米を売却する先とその価格を政府が決める随意契約方式で、
現在放出中の古米よりさらに安い古古米を流通させ、全体的なコメ価格を下げる計画だ。

古古米が流通し、安いコメが出回れば、現在流通が足踏みしているコメも、
出し惜しみすると損を抱えることとなるので、安くても売り急ぎが進むとみられている。

国による備蓄米

目的:
凶作・不作への備え: 天候不順などによる米の不作で供給が不足し、価格が高騰したり、国民が米を入手しにくくなったりする事態を防ぎます。
災害時の食料供給: 大規模な自然災害が発生した際に、被災地へ食料を供給します。
需給と価格の安定: 米の需給バランスが大きく崩れた場合に放出し、価格の急激な変動を抑える役割も持ちます。

制度の経緯:
日本では、1993年(平成5年)の記録的な大凶作(いわゆる「平成の米騒動」)を教訓に、1995年(平成7年)に食糧法のもとで本格的な備蓄制度が始まりました。

運営方法:
政府が毎年一定量(近年は約100万トンが目安)の国産米を買い入れ、備蓄します。
品質を保つため、備蓄米は数年間(通常5年程度)保管された後、新しい米と入れ替えられます。この入れ替えの際に放出される米は、主に飼料用や加工用として販売されますが、状況によっては主食用として市場に供給されることもあります。
「棚上げ備蓄方式」と呼ばれる方法がとられており、長期間保管した後に主に飼料用などとして売却し、非常時には主食用として供給する形になっています。

課題:
近年は米の消費量の減少や、生産コストに見合う価格での買い入れが難しい場合があるなど、備蓄量の確保が課題となることもあります。

コメ関連銘柄

3201 ニッケ
3302 帝繊維
3405 クラレ
3407 旭化成
4274 細火工
4275 カーリット
4403 日油
4685 菱友システム
5019 出光興産
5020 ENEOS
5189 桜ゴム
5401 日本製鉄
5595 QPS研究所
5631 日製鋼
5726 大阪チタ
5727 邦チタ
6111 旭精機
6203 豊和工
6208 石川製
6268 ナブテスコ
6301 コマツ
6302 住友重
6367 ダイキン
6469 放電精密
6479 ミネベア
6501 日立
6503 三菱電
6507 シンフォニア
6599 エブレン
6701 NEC
6702 富士通
6703 OKI
6706 電気興
6838 多摩川HD
6946 日本アビオ
6993 大黒屋
7011 三菱重
7012 川重
7013 IHI
7014 名村造
7202 いすゞ
7203 トヨタ
7224 新明和
7270 SUBARU
7408 ジャムコ
7701 島津
7721 東京計器
7760 IMV
7963 興研
7980 重松製
8001 伊藤忠
8093 極東貿易
8226 理経
9613 NTTデータ
9647 協和コンサル
290A Syns

春の嵐、相場はトランプハリケーンが吹き荒れ、
調整を終え、いよいよHOTサマー、2025年夏相場へ!
2025年度前半は、令和の米騒動で木徳神糧(2700)が大ヒット。
TOB狙いは NTTデータグループ(9613) 三菱食品(7451) が大当たり
会員専用のサイトで、グロース市場を中心に新興個別銘柄の値動き、
市況、株価に影響を与える個別材料・注目点・投資のヒント等を
タイムリーに情報提供。
相場の流れを掴み、
各種情報から投資先を選定していきたいという方におすすめです。
お申込みはこちらから