日経ダブルインバース-1/5

日経ダブルインバースは、発行口数が一時5億2898万口まで増加し、その後5.13億口に落ちついている。
依然、買い値ベースで推定¥3500億規模(時価ベースでは¥2600億規模)の深刻な現物でのシコリとなり、このシコリは先物市場で倍の金額が売り建てられ、¥7000億(¥5200億)の買い戻し圧力となる。

12月29日、日経平均が¥27602高値となり、上場来安値更新¥489となった。

¥520でW底形成に失敗し、一段安の底探り。

これは日経平均にダブル=二倍で逆に連動するETF。
日経平均が一日1%下げると、ダブルインバースは一日2%上げる設計。
逆に1%上げると2%下げる。

日経平均が一カ月で10%上下したら、ダブルインバースが20%上下する訳ではない。
あくまで日々、日時の変動率に倍の率で連動する設計。

12/25時点、9871万口の信用買い残を残している。直近ピークの11/13 1.2億口からはやや減少。
信用売り残は、242万口に微増も、ピークの519万口から半分以下となっており、
信用買いの損切り投げ売りと信用売りの利食い買い戻しがぶつかる溶けあい局面。
現引きもあるようで、現物の残高は増加傾向。

現在の信用買いの期日は、半年後、2021年7月に回って来る。
平均買い値を¥675と仮定して¥700億規模の信用のシコリとなる。
単価の下落で金額ベースの残高は減っているが、原資産である先物の売り建て枚数が比例して減る訳ではない。

11/20時点では、投資口数が、5億1652万口と、直近10営業日で3割増となり、¥700~600で深刻な¥400億レベルのシコリが出来た。
これは日経平均先物¥800億の売り建てに該当する。

6月の時点にあった1億口規模の信用買い残は、信用期日明けしたが、買い残がさほど減っていない事から、新たに買い建てる向きもあるようだ。

7月の戻り高値¥835、1.23億口の信用買い残の期日が、現在、到来中。
8月に膨らんだ1.3億口の信用買い残の期日は来月2021年2月。
順次、反対売買を強いられ先物の買い戻し圧力となる。
現引きした場合は先送りとなる。

日証金ベースでは1/04時点254万口の融資残=買い残。
12/29の496万口からは半減ちかい減少だが、貸し株残=空売りが64万口と少なく買い長だ。
日経レバレッジの日証金需給が日経平均を動かすわけではないが買い方(日経平均下げ期待筋)の不利は明白だ。

日経平均に順連動する1570日経レバの空売りも信用173万口と少し減ったが高水準。
これは日経レバレッジを買うのと同じく日経平均先物への買い戻し需要となる。

日証金貸し株残は、11/05に倍増し¥150の逆日歩がついて以降、株不足、逆日歩が続いている。
1/04時点47.6万口の貸し株残高で、33.2万口の売り長、逆日歩発生の好需給。
日証金融資残は1/04 14万4524口で売り長は当分、続きそう。
信用は、1/04売り残173万口、買い残176万口と信用売り長は解消した。

新年、下げてはいるが、日経平均が、¥2.7万水準だと、ダブルインバの保有者、日経レバレッジの売り方など、弱気筋は、ますますポジションが拗れる。
結果として、先物に買い戻し圧力がかかり、上げを促進する。
ETF筋が踏みあげるまで崩れないだろう。

日経レバレッジの発行口数は、576万口と減少中。

信用の買戻し需要は、新年1~2月でピークを迎え、減少に向かうが、
禁断の信用ナンピンを、両銘柄とも行っている上、1357日経ダブルインバースは現引きしている筋も多い。
常に半年後が期日という無間地獄のような状態が続き反対売買を強いられる。
ダブルインバは、現物買い下がりと現引きの手がシンクロしている。
これが、永久凍土のように固定し、半年以上先も買い戻し圧力となる。

指数のETF筋は、SQに伴うロールオーバーコストなどファンドの維持費用を負担することとなり、1357、1570共に買い方は減価する。
常日頃から信託報酬分もそれぞれ年0.8%、減価している。
日経平均が横ばいなら双方が損をする痛み分けとなる。

ここらの好需給が日銀のETF買いと共に、日経平均に下値を支えている。



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